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題名 アルフより愛をこめて Pennsylvania 6-5000
登場人物
アルフ・・・メルマック星から避難してきた毛もじゃのエイリアン
♠︎ウィリー・・・タナー家のお父さん 地味な風体だが博学で多趣味
❤︎ケイト・・・タナー家のお母さん 家の中でもおしゃれ 料理はあまり得意でない
♦︎リン・・・しっかり者の高校生 ボーイフレンドの変わる頻度が早い
♣︎ブライアン・・・小学1年生くらいの男の子 おっとり・優しい子
ストーリー
アルフは夜の討論番組を観ながらイチ視聴者として電話を番組宛てにかけています。お題は核問題をどうやって解決したらいいのか、です。
セリフ
キャラ名、「日本語吹替え」、(英語セリフ)の順で書いております。吹替えの内容が英語オリジナルと異なる場合もあるので、英語セリフの意味も書いております。
アルフ「せーので やめちゃうんだよ」(Get rid of them. They're dangerous.)
TV「ええと、そうですね アルフさん、この問題は実に複雑な面を持っていましてね」(Well, I think what you've done Mr. ALF, is oversimplified the problem, somewhat.)
get rid of = 〜を捨てる(嫌なもの、不快なものを)
第1話でも空から落っこちてきたアルフに対してケイトが言っていましたね。
ケイト「早いとこ捨てましょ」
(We've got to get rid of it.)
ゴミかよっ!しかもit。第1話ではまだhimじゃない(笑)。
アルフの第4話がアメリカで放送されたのが1986年10月。この頃にアメリカ国内で核戦争に関するニュースがあったのでしょうか?
ずばりこの時期の情勢のキーワードは
- 冷戦
- ゴルバチョフ
- 中距離核戦力(INF)
第二次世界大戦末期からソ連とアメリカの2大国(加えて影響を受けた諸国も)があらゆる面で対立していた情勢を冷戦と言います。2大国は直接の攻撃は行使しなかったので、冷たい戦争(Cold War)と呼ばれました。
1985年にソ連でゴルバチョフ政権が発足、そこからレーガン政権との交渉が進みます。85年にはジュネーブで米ソ首脳会談が、86年10月にはレイキャビクで米ソ首脳会談が行われました。
そして、このアルフのエピソードの放送の1年後ですが1987年12月、中距離核戦力全廃条約が両首脳によって締結されました。両国とも、相手を牽制するために核兵器を配備し、お互いにもっと増やすぞと競争していたんですね。ほんでキリが無いし自国の経済成長にも注力しないとマズくなってきて・・・戦後40年も経って、時代も変わったし冷戦の緊張も少し落ちたところだったのでしょうか、色々な要素が組み合わさり、締結に至りました。
ちなみにチェルノブイリ原子力発電所事故は1986年4月でした。
日本語放送は1989年スタートなので、吹替の「せーので やめちゃうんだよ」が条約を暗示いているようで、いいですね。
リン「ママ、また電話使っているの」
(Mom, ALF is on the phone again.)
is on the phone = 電話中で、電話を使っている
ケイト「キッチンに入って来られなくて済むわ」
(I know, but it keeps him out of the kitchen.)
=「分かっているわ。でも電話が(/電話中の状態が)彼をキッチンから出たままにする」
リン「ママ、あたし電話かけたいのよ」
(Mom, I need to use the phone.)
ケイト「ん、ちょっと待って」
(In a minute, dear.)
ケイト「アルフ、テレビの音低くして」
(ALF, would you turn that down?)
ウィリーが仕事から帰ってきました。
ケイト「あなた、今まで何してたの」
(Honey, hi. Where have you been?)
ウィリー「いやあ、ごめん 残業がつい伸びちゃって」
(Hi, Kate. I'm sorry I'm so late.)
ケイト「心配してたのよ」(Why didn't you call?)
= 「なぜ電話しなかったの?」
ウィリー「実は何度も電話しようとしたんだが ずーっと話し中だったんでね」
(I'm sorry, I tried to call but somebody's been on the phone.)
= 「ごめん。電話しようとしたが、誰かさんがずーっと電話を使っていてね」
アルフ「俺、あんたたちの星を核戦争の危機から救おうとしてんだぞ」
(I'm trying to save your planet from nuclear devastation, all right?)
リン「パパ、こんなの不公平よ」
(Daddy, this is totally unfair.)
ウィリー「わかったよ、それじゃうちも”キャッチホン”にしようか」(All right, we'll look into call-waiting, okay?)
リン「”キャッチホン”なんかじゃイヤ」
(Call-waiting won't help.)
call-waiting = 通話中着信、割り込み電話
”キャッチホン”にしたら、アルフが電話を使用中でもウィリーが職場からかけたら着信することができ、ウィリーの用事を聞いてあげることができますね。でもアルフもリンも同じ時間に長電話したいとなると、”キャッチホン”にしたところで解決にはなりません。
連呼してしまいましたが、実は”キャッチホン”という言葉はNTTの登録商標です。NTTのサービス以外ではこの言葉は使えません。お気をつけください。
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さて第4話の後半ではレーガン大統領らしき人物が登場します。やはり米ソ情勢だったようです!
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