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題名 エイリアンがやって来た
(A. L. F.)
前回に引き続き、アルフ第1話のセリフを追っていきましょう!
登場人物
アルフ・・・メルマック星から避難してきた毛もじゃのエイリアン
♠︎ウィリー・・・タナー家のお父さん 地味な風体だが博学で多趣味
❤︎ケイト・・・タナー家のお母さん 家の中でもおしゃれ 料理はあまり得意でない
♦︎リン・・・しっかり者の高校生 ボーイフレンドの変わる頻度が早い
♣︎ブライアン・・・小学1年生くらいの男の子 おっとり・優しい子
セリフ
キャラ名、「日本語吹替え」、(英語セリフ)の順で書いております。吹替えの内容が英語オリジナルと異なる場合もあるので、英語セリフの意味も書いております。
ウィリー「う…宇宙人らしいね」
(We...we have a visitor.)
ウィリーの趣味の部屋・ガレージの屋根をぶっ壊して宇宙船が不時着します。ドーム型のガラス(メルマック製の透明な素材?)から気絶したアルフの顔が見えた後のウィリーの一言です。
英語セリフの直訳は「私たちに訪問客がいる」といった感じです。この言い方、アレを思い出します。
スターウォーズ エピソードⅣで、ルーク・スカイウォーカーとハン・ソロがストームトルーパーの防具を着てレイア姫を助けに行く場面です。敵に気付かれ、追い詰められそうな状況で
「ルーク!敵が来るぞ!」(日本語字幕版)
「ルーク!奴ら来るぞ!」(日本語吹替版)
「Luke! We're gonna have company!」(オリジナルセリフ)
company = 客、仲間、友人 という意味ですが、窮地の場面でもハン・ソロはふざけたことを言いそうなので、日本語訳も「お客さんだぞ」とか「お友達が来るぞ」という感じでもしっくりきますよね、吹替え版だと「ルーク!奴ら来るぞ!」でした(字幕だと字数制限があるので私があれこれ好き勝手を言ってはいけない)。
続けてエピソードⅦの冒頭で、ポーが敵の気配に気付く場面
「客が」(日本語字幕版)
「客が来たようです」(日本語吹替版)
「We got company.」(オリジナルセリフ)
もう、companyと聞こえたら敵だっ!と条件反射しますね。
今見返して思ったのですが、こんな字幕だったっけ?
すみません、アルフに戻りますね!ウィリーのセリフの後、オープニングをはさみます。
アルフを毛布に乗せてウィリーとリンが居間に運びます。ケイトはブライアンを後ろからガシッと抱きながらじっと見ています。
ケイト「じっとしてて」(Stay with me.)
ケイト「あら、やだ! 毛がもじゃもじゃ」
(Oh my gosh! it's hairy.)
ケイト「ソファはダメ!」
(Not on the couch!)
気持ちわかる・・・
ウィリー「リン、テーブルの上を片付けて」
(Lynn, clear off the coffee table.)
ブライアン「重くて、毛もじゃだ」
(It's heavy and hairy.)
何かを形容したい時はこう言うんですね。
It's heavy. = 重いよ。
It's hairy. = 毛もじゃだよ。
そしてウィリーが感慨深く滔々と、エイリアンとの遭遇を語ります。おそらくアマチュア無線家に加えてアマチュア天文家でしょう。
ウィリー「男の夢がついにかなったんだ」
(It's the fulfillment of a lifelong dream.)
ケイト「早いとこ捨てましょ」
(We've got to get rid of it.)
ウィリー「そう、捨てなきゃダメ」(Absolutely.)
FULFILLMENT= 実現、達成 *つづりに注意、さっき私は間違えました
lifelong dream= 生涯の夢
夢が叶った時、こういう言い方もあるんですね。覚えとこ。
そして妻の一言で現実に戻ります。
have got to~ = have to = しなければ
get rid of = 駆除する、追放する
突然目の前に現れた生き物のアルフは" it "と代名されています。さて、その後" he "になるのでしょうか。私もまだ確認しておりませんので、ドキドキ楽しみです。
ウィリーとケイトが「やはり危険かもしれないから専門家に引き渡そう」と意見が一致しそうになったところでアルフが目を覚まします。
アルフ「あぁぁ・・・いい考えがあんだけど」
(Argh! Ah...can I make a suggestion?)
こちらがアルフの初セリフでございます!アメリカ英語、しゃべるんだ!なんで大抵のエイリアンって知能が高いんでしょうね。
ウィリー「ああ、そうかい、なんだ?」
(Yeah, sure, why not...)
make a suggestion = 提案する
提案してもいい?という質問に対してウィリーが「いいですよ」と答えたいので
sure = もちろん why not = もちろん
という返答でした。
この後、家族全員フリーズしてしまいます。
ブライアン「重くて、毛もじゃで、しゃべるんだ」
(It's heavy, it's hairy and it talks.)
6歳児ブライアンの英語が分かりやすいですね。しかも宣伝の謳い文句のようにきれいにまとまっています。
アルフが言う提案とは、宇宙船を直してくれたら、さっさといなくなりますよ、というものです。腹が減ったと言うので、子供2人がアルフをキッチンに案内し、キャットフードを食べさせます。
ウィリーは、宇宙人の存在に興奮していて、宇宙船の修理にも興味津々のようです。一方ケイトは、危険かもしれないアルフを家に居させるなんてとんでもない、通報して引き取ってもらったほうがいい、といった様子です。
そりゃそーだ。
ウィリー「一日待ってくれ、いいね。必ず宇宙船を直し、アルフを宇宙へ帰すから、一日だけ」
(Just give me one day, okay? If I can't get ALF going, we'll tell somebody. Just one day.)
とケイトを説得します。
な・る・ほ・ど。ウィリーの判断でアルフを引き止めることになったんですね。
キッチンでキャットフードを食べているはずのアルフがどうやら猫のラッキーを脅かしたのか、ラッキーがカウンターに登ってリビングに逃げようと飛び出たのですが、
椅子の背もたれにぶつかって多分不時着… かわいそうなラッキー。
そして翌朝、目覚ましで起きるケイト。なぜか隣に座っているアルフ。
ダブルベッドの夫側に、昨日会ったばかりの毛もじゃの宇宙人がいたら、イヤだよね。ケイトのキレ具合が演技に見えません(笑)。タナー家全員、演技が自然ですごいな。
ウィリー「窓に近付くなよ。隣のオクモニックさんはお節介屋なんだ」
(Stay away from the window. We've got a very nosy neighbor. Mrs. Ochmonek.)
アルフ「オクモニック?冗談ぽい名前」
(Ochmonek. Sounds like a typo.)
stay away from~ = 〜から離れる
ハリー・ポッターの4作目「炎のゴブレット」で、ロンが勘違いしてハリーに喧嘩を売ってしまい、怒ったハリーがズバリ「Stay away from me!」て言っていましたね。
nosy = お節介な、詮索好きな
日本語だと首を突っ込むと表現しますが、英語だと鼻なんですね。
sounds like ~ = 〜のように聞こえる
アメリカだと、聞いたことのないような名字がたくさんありそうです。
そしてウィリーがシャワーを浴びている間、アルフは窓からお隣さんを覗きます。
はい、オクモニック夫妻の登場です!オクモニック夫人が確かにアルフを目撃します。ここから夫人にも災難が訪れるのです・・・またお楽しみに。
そして夫人が通報したらしく、空軍のエイリアン調査員がタナー家を訪れます。
ぎりぎりの決断でケイトはアルフを突き出さないと決め、「うちにはエイリアンはいません」と嘘をついてその場をしのぎました。
アルフの存在がすぐにバレて不思議に思ったウィリーが「その通報は誰から入ったのか」と聞きます。
調査員「今回の情報はオクモニック・・・いや極秘で!」
(that information is strictly Ochmonek...anonymous!)
strictly anonymous = 厳重に匿名でして・・・と言いたかったところを口が滑ってオクモニックと言ってしまったのですね。そういうネタだったのか。
さあ、ついにウィリーの判断ミスでタナー家の苦難が始まったのです・・・いっひっひっ
次回は第2話に行きますよ〜
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